[2000.10.04]
  大空を,我が手に


 ▼政府調査が米連邦航空局のセキュリティー不備を指摘(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/News/2000/Item/000928-5.html


 途絶える航空無線,着陸できず上空を回旋する旅客機,欠航の赤い印へと次々と変わる離発着掲示版…。そしてそれを見上げる人々。一人,愉悦にひたる男…。

 27日に提出された米国政府の報告書によると,米国連邦航空局(FAA)の航空管制システムを含む,非常に重要なコンピュータ・システムは依然として不備が多いとしている。5月の調査ではFAAは契約従業員の素性調査を怠っており,その従業員の一部が航空管制システムの最重要部にアクセスできたと指摘された。

 国家テロだとかなんだとかで思い浮かぶのは,航空管制の制御が奪われるシーンだったりする。緊急通報ネットワークの遮断や,または路上での銃撃戦などいくつでもシーンは想像することができるが,航空管制へのテロはゾクゾクするほどの恍惚感がある。それは,もしかしたら空への自由を奪うという行為だからかもしれないし,大空を自分の手の内に収めることの感悦かもしれない。

 管制を失った飛行機はその存在自体,凶器に変わる。時速600kmや900kmで空を無制御で飛び回る危険性は考えを必要としない。すべては自分の指示次第。責任? 責任なんかより悦楽だ。せっかくFAAが席を空けてくれているのならば,楽しませてもらったほうが,いいぢゃないか。(ああっ,ツッコミないまま終わってしまった(^_^;)


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